歯科界の巨匠たち
三連休最後の23日は、春の陽気に包まれました。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は、ベルサール汐留で開催された講演会に参加しました。
歯科界の3人の巨塔の講演会です。
午前中の登壇者は、郷ひろみを親戚に持つ船越先生。
船越先生は、若いうちからアメリカに留学され、現在は福岡市で開業されています。
最後の質疑で印象に残った言葉に、私は銃が悪いのではなく、銃を使う人のモラルの問題だ
と言われたことです。
これは、医療に置き換えてみても言えることで、どんなに技術が発達しても、それを扱う人の
モラルや人間性が問われると解釈できます。
午後の最初のスピーカーは、小宮山先生。
小宮山先生は、インプラントの考案者であるブローネマルク教授に師事しています。
小宮山先生は、現在のインプラント事情を危惧された発言に始終されていました。
長期に安定することを視野に入れた手技が、我々の責務であることを強調されました。
最後の登壇者である藤本先生は、補綴治療の長期性についてレクチャーされました。
20~30年に及ぶ症例の詰め物やかぶせ者は、最初はいいのですが、
患者さんの経年的なお口の変化によって起こる、破折や脱落は避けて通れないこと、
さらにその時点で考えられるリペアや再治療の必要性を話されました。
仏教用語に 諸行無常 という言葉があります。
変化しないものはこの世に何一つない ということですが、それは心や体、物質すべてに
いえることです。
ただその中で最善を尽くすことが、人に課せられた業というものなのでしょう。
私も巨塔たちの言葉を真摯に受け止めていく所存です。