菩薩の道
29日は、雨が降るか降らないかの微妙な曇り空でした。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
御茶ノ水にあるGC本社で開催されたセミナーに参加しました。
本多先生の咬合の講義は、やや難解ではありますが、臨床医としてはしっかりと学ぶ
意義は高いと思っております。
人は物を食べる時に、咀嚼、嚥下を繰り返しながら行います。
そのバランスを保つ歯や舌、咀嚼に必要な筋肉を維持していくためには、口腔のケアや治療が
かかせません。
一生涯健康な口腔内でいることは、その人の食生活、ストレス耐性、口腔ケアの意識レベル
唾液量、歯周病の有無、齲蝕経験など多くの要因がからんでいます。
さらにいえば、口呼吸、運動、生活習慣病、歯列不正の有無、顎の骨格なども
口腔機能に関連するものです。
ただ単に虫歯や歯周病を改善しただけでは、うまくいきません。
さらに再発という観点を持つ必要性があり、再発しないためには治療の段階から、かみ合わせや
食生活の改善、歯にかかる力のコントロール、メインテナンスの意識が必要なのです。
人は何かを失って初めて、ことの重大さに気づきます。
その時点で遅いということはないのでしょうが、そうなる前の予防という観点を持つことが
人生にとっての秘訣といえるでしょう。
菩薩は衆生を救ってくれます。しかし、
医療は、あなたの健康のお手伝いはしてくれますが、その維持安定はあなた自身の
問題なのです。