私の想い
幕張の地に開業して、16年の月日が経とうとしています。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
私は、開業後すぐに予防歯科の構築を開始しましたが、矯正は専門医の行うものだと考えて
自分の臨床の蚊帳の外においていました。
しかしながら、虫歯治療の患者さんにも歯並びの悪い方がいて、磨き残しやよく噛んでいない状態を目の当たりにし、ようやく矯正の必要性を感じるようになりました。
開業2年目から、一般歯科医師でも導入可能な取り外し式の矯正の存在を知り、その勉強会の門をたたきました。
入会してこんな簡単な装置で歯が動くものかと、にわかには信じがたい気持ちでした。
最初の取り外し式矯正患者さんが、数か月後、徐々に歯並びに変化が見られたころ、その考えも腐食され、ようやく疑問が確信に変わってきたことを今でも鮮明に覚えています。
2007年ごろ、予防歯科学会のお仲間から、今までにない取り外し式の矯正装置があることをお聞きし、2008年にその勉強会であるSH療法と巡り合いました。
その装置を患者さんに使用してみると、以前の装置とは比較にならないほど歯が動くことに驚愕しました。
その装置の名はスライデックスといい、自動的に歯の土台が広がる画期的なものでした。
矯正を治療に導入したころから、歯列不正や口呼吸の問題が、深刻に増加していることに
気が付きました。
そのことを突き詰めていくと、ファストフードを中心とした食文化の弊害に思い当ります。
また、よく噛めない、よく噛まない子供たちの増加によって、その母親の教育の必要性も見えてきました。
歯並びや口呼吸は、遺伝だけの問題ではないことに気付いたとき、自分のなすべき道がようやく見えてきました。
その問題の根の深さに正直身震いすることもありますが、このブログで少しでも警告を鳴らしていければと自分の使命を強く感じる次第です。
苦しんだから
幸せになれるのではない
たくさん泣いたから
幸せになれるのではない
しかし
ものの見方が変わったら
一瞬で
幸せになれるのだ
坂本竜馬