旋律の矯正
現在、村上春樹氏の小説を購読中です。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
お恥ずかしながら村上春樹氏の小説は、初めて読むのですが、とてもおもしろくまた
示唆に富み、氏の独特の世界に引き込まれていきます。
小説 騎士団長殺しは、音楽家のことが話の中で出てくるのですが、私の知らないクラッシック音楽であったり、ジャズミュージシャンであったりと興味が尽きません。
特にジャズピアニストのセロニアスモンクを称賛する場面があり、ためしに聞いてみましたが、私にはやや難解に聴こえます。
私としては、モンクよりはキースジャレットやビルエバンスのほうが魅力を感じます。
取外し式の矯正を治療している女子中高生のピアノプレーヤー層は、意外に多く感じます。
ほとんどはクラシックであって、ジャズを習っている女の子は皆無ですが。
女子学生さん達の多くは、練習の成果を定期的な発表会を通して確かめているようです。
私見ですが、芸術や音楽を習う学生さんは、美しい旋律を求めるように自分の歯並びにも審美的なあるいは機能美的なものを求めるのかもしれません。
そういった意味では、小説家も文章を芸術の域にまで昇華させ、読者を魅了するプロと
いえます。
もし、私が矯正治療のなかでかかわっている学生さんの中で、将来音楽のプロとして
表舞台に立つことがあれば、必ず聴きに行くでしょう。
その時は、モンクではなくキースやエバンスもしくはポリーニのような旋律を奏でてもらいたいものです。
歯科医師は英語でいえばデンテイストであり、アートアンドサイエンスという領域のプロです。
歯列を自分が奏でたい旋律にしていく作業を担うところに、同一性を感じ得ずにはいられません。
この世界での
あなたの役割は
自分らしく生きる
本当は
ただそれだけである
坂本龍馬