呼吸と矯正
穏やかな秋晴れが続いています。
幕張ドルフィン歯科の米山です。
小学生の男の子の母親から相談がありました。
息子さんは、当医院の取外し式の矯正をスタートして2年経過しています。
歯列自体はよくなっていますが、喘息が治らないということでした。
何件かの耳鼻科へ通院して、薬を処方してもらっても改善しないとのこと。
彼は、口呼吸で常にぽかんと口が閉じられない状態です。
そもそも歯列不正も口呼吸が原因であり、その改善が必要です。
改善策としては、まず口を閉じて鼻で呼吸をする意識を持つこと、寝ている時は無意識なので
口にテープを貼ること。
また口の周囲筋と舌の力を活性化するあいうべ体操を実施すること
以上のことをアドバイスしました。
この方法は、薬のような対症療法ではなく、原因療法として効果を上げます。
運動時も鼻呼吸を意識することで、高地トレーニングの効果が期待できます。
現在のトップアスリートも口呼吸の場合が非常に多く、そのような選手は、けがをしやすい傾向にあります。
鼻呼吸の重要性を知っているアスリートは、耐久性がトップレベルで選手寿命も長い傾向にあります。
テニス界では、ロジャーフェデラーは口を閉じてプレーしてるため、あれだけの即効性とキャリアが長いのでしょう。
大きな問題ほど
答えはシンプルだ
しかし人は
単純なことを難しく考える
だからよけいわからなくなる
答えを出したければ
問題をシンプルに見ることだ
坂本龍馬